2回目のストライキ


教授によるストライキが続いています。

まさか留学中に二回もストライキを体験するとは...

今回のストライキは教授によるもの。

University staff march across central London last month in protest against  pensions cuts


イギリス全土の61大学で行われていて、
大学教員が14日間にわたってストライキしている。

平日の計14日間で、

1週目は木金
2週目は月火水
3週目月~木
4週目月~金

と、4週間にわたる一大ストライキ。

この期間、教授はお金が払われないので、授業は一切なし、オフィスアワーもなし、メールも返事が来ない場合がある。

中には、「お給料が発生しなくても授業やります!」と言って、
授業を行ってくれた教授もいたが、
授業中の教室にストライキしてる軍団が乱入してきて、授業を阻害されたケースも...

とにかくすごい大きな規模で行われている...


【どうしてストライキに至った?】

じゃあ具体的にどうしてストライキに至ったのかと言うと、

開発学を勉強されている日本人の学部生の方のブログがわかりやすいので、

その方のブログから引用させていただきました(笑)

(参考:UCU https://www.ucu.org.uk/strikeforuss

"大学側が大学教員の年金の割り当て方を変えようとしている。従来の大学教員への年金は、給料の一部をためておいてそこから年金を配当するもの。だが、今回、全員の年金分のお金を株にだして、株配当で儲かった分だけ年金として配る、というものに変えようという。 
なんでそうなる?!というびっくり方式なのだ。儲かればその分だけ年金にするよ!ということらしいが、もちろん損をすれば年金は少なくなる。かつ、すでに従来の年金の20%~40%ほど少なくなることが計算されている。平均的な教員にとって、1年あたり£10,000(約150万円)も年金が減ることになる。
大学教員の大反対(それはそうだろう)を押し切って大学側はこれを強行しようとしており、最後の手段としてUCU(University and College Union: 大学とカレッジ労働組合)がストライキに打ってでた、と、いうのが現在の状況である。またこれは、UCUできて以来の最大規模のストライキだという。 
このストライキも残念ながら大学側に新しい制度を撤回させるだけの力はなく、大学側とUCU(労働組合)を交渉にもどすのを目的としている。つまり大学側は交渉すらもうせずにあわよくば…ということだったらしい。"
UCU strike
「わたしたちの年金が(斧でまっぷたつにされるがごとく)大削減」というUCU側のビラ。
ひどい話...
これが果たしてストライキをすることで解決にいたるのか...

【ストライキ運動】

このストライキ、何がすごいのかというと学生の協力的な姿勢!!

授業が1ヶ月もブランクとなり、中には
「授業料を返して!!」という運動をしている学生もいるが、

その一方で、

仮に返されたとしても、それは教授のお給料にまわる予定だったものだから、
「いらない!それよりシステムを変えて!」と主張する学生もいる。

(私が同じ立場だったら、そんなこと言えないだろうな...)


さらに、
3月15日(木)には、サセックス大学でデモを行った。

↓こちらは、ある方のインスタのストーリーを拝借(笑)


この動画を見てもわかるように、ほとんどが学生!!
学生だから関係ないという考え方はなく、教授の将来を真剣に考えている。


 さらに、驚く事に、
イギリス大学に通うInternational Studentsの1/3が中国人!!らしく、

中国人が大使館に駆け寄ったところ、

大使館も"concern"しているという記事が出て話題に。

https://thepienews.com/news/chinese-embassy-uk-concerned-over-strikes/#.WqmndQ8mHMo.facebook



【今後はどうなる??】

4週間にも及ぶストライキは終わって、やっと授業スタートになったが、
今週授業をやったら、もうイースター休暇で2週間休み(笑)

でも、学ぶ機会が失わるくらい大規模にストライキをやっていても、
状況は何も変わらない。

だから、テスト期間中(4月末〜5月上旬)再びストライキを起こすらしい。


うーーーーん
正直、今学期まだ何も学んでないのが悲しいけど、

2回目のストライキを目の当たりにできたこと、すごい経験だなと思う。


それくらいイギリスは自分の意見を主張できる環境であるということなのかな。

実際、一人一人がアクションを起こす事で本当にシステムを変えられる。

みんなストライキのやり方も知ってるし、

「私も一緒に動けば改善されるかも!」って感じがするし、

だからみんな不満があったら躊躇なく動けるんだなと思う。



ストライキの良さって、そういう、

自分の不満を言って、その不満を少しでも改善することができること

もあるけど

他の人に、その不平な社会を伝えることができる

ことが一番大事なところだと思う。


今回の教授の年金問題は、学生自身が自分で調べない限り、知ることはなかったのではないかな...?

ストライキをやることで、一見関係のない人も社会問題を知ることができ、
参道しようと思えることができ、より一体感ができて、意見が通りやすくなる。


これって、日本でできないのかな...?

政治に無関心な日本人と言われているけど、(実際私も政治に興味がわかない...)
みんなが抱いている不満(例えば、年金払いたくない、新卒一括採用が嫌、etc)
をストライキで実際アクションを起こして行ったらすごい変わる気がする。

「こんな問題あったんだ!」って新しい発見があるかもしれない。
新聞読んだだけじゃ、どうしても動く気になれなかったりするけど、
最初に動いてみることで、もっと社会問題に敏感になれるかもしれない。

そしたら本当に自分たちが求める社会づくりができるかもしれない。

本当は社会って人が作るものなのに、いつの間にか、
私たちが政治界の人たちに任せてしまってる状態になっている。

このストライキを通して、「自分たちで社会を作る」っていう意識の違いをすごく感じる...

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